2019年9月24日
前書き
孤独死や自殺などにより発見が遅れ腐敗臭が酷くなってしまい業者に依頼しなくてはいけないが、こういった場合どこに依頼すれば良いか分からない。
と言う声を耳に致します。
岡山県でよく耳にするケースを何点かご説明させて頂きます。
(1)
工務店(リフォーム)
こちらは岡山県では2番目に多いご依頼先でしょう。
体液や血液などを目では見えないように建材を使用し塞ぎ込む。
しかし、空中にある無数のウィルス除去や匂いを取り除く事は
不可能な為相応しくはないでしょう。
—従って×です—
(2)
ハウスクリーニング
こちらは圧倒的に1番多いです。
しかし考えて下さい。
確かにお風呂のカビや部屋のほこりなどによる汚れを
取るのは技術が高いと思います。
しかしこの場合取り除かなくてはならないのは、
体液、血液、それに触れてしまったウィルス感染の
可能性のある害虫駆除、空気中の無数のウィルス除去です。
それができる薬剤、機材を中々持っていない、持っていても
専門知識がない為正しい使用方法が分からない!
—従って×です—
(3)
解体業
こちらも岡山県ではホテルなどで多く見受けられます。
いわゆる内装解体です。
内装解体をしてしまうと程度にもよりますが、
おおよその臭いは取れるでしょう。
しかし値段が高すぎます。
お金が有り余っているのなら良いでしょうが、
普通の方は中々出せれない金額です。
–従って×です–
(4)
遺品整理業
岡山県でも今では聞き馴染んできた「遺品整理」という言葉。
孤独死、自殺などがあった場合よくテレビを観ている方なら、
遺品整理業者へ問い合わせる方も少なくはないでしょう。
ホームページ上にも(例)として
「遺品整理 岡山」「特殊清掃 岡山」
どちらを調べても似たような会社が出てきますよね。
しかし、ここが落とし穴なのです。
「遺品整理=片付け」
「特殊清掃=脱臭・除菌」
このようにどちらも違う性格の持ち主なのです。
従って両方できる遺品整理業者は少ないのが現状です。
–従って△です–
(5)
便利屋(何でも屋)
こちらも多々ホームページにでてきますが、特殊清掃の場合
岡山県においては「ブローカー」が多いです。
殆どの場合専門ではない為どのようにすれば臭いが落ちるのか、遺品整理、
ゴミ屋敷片付けなどの法令を知らない会社は多いのではないでしょうか。
もちろん中間マージンが発生する為、金額も5%〜多くは3割程
ご依頼者様の知らないところで高くなっています。
(あくまで岡山県内です)
–従って×です–
(5)
特殊清掃業
既にお分かりとは思いますがこの様な場合ご依頼するべきは
「特殊清掃」です。
特殊清掃業者は遺品整理も得意としている会社が多いです。
逆に言えば、遺品整理やゴミ屋敷などといった片付けも
「特殊清掃業者」
へご依頼されれば専用薬剤などを用い、快適な空間へ戻して
頂けるでしょう。
–従って◎です–
片付けも特殊清掃も得意となれば選び方はもうお分かりですね。
しかし一概に特殊清掃で調べた方が良い!
と言われてもどこの会社が良いのか・・!?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
その場合、まずはホームページの「会社概要」をご覧になってください。
(6)-1特殊清掃には令和元年6月1日より「解体業」が必要となりました。
その為、法令順守をしているかどうかを必ずご確認ください。
(6)-2
古物商のご確認
実は古物商を持っているからといって安心しないでください。
古物商は全13種類に分けられています。
「美術品類」「衣類」「時計・宝飾品類」「自動車」「自動二輪車・原動機つき自転車」「自転車」「写真機類」「事務機器類」「機械工具類」「道具類」「皮革・ゴム製品類」「書籍」「金券類」です。
これを所持せずに売買をすることは勿論違法です。
しかし中々13品目全ての許認可を頂くのは至難で、
多くの会社が7品目〜10品目程度しか持たず売買をしている
事が多いです。
これを無視すると業者に待っているのは
「3年以下の懲役100万円以下の罰金」又「5年間は古物商が取れなくなります」
なぜばれるのか!?とお見積り時に聞かれますが、遺品整理の場合、
お客様は大切な故人様のご遺品を売る訳です。
しかし違法に買い取られた!と知ればはらわたも煮えくり返るでしょう。
予め会社概要を確認し、何を買い取れる会社なのかを岡山公安委員会
に問い合わせるのも良いでしょう。
(6)-3
軽貨物運送事業・一般貨物自動車運送事業許可
いわゆる黒ナンバー、緑ナンバーです。
こちらはご供養品を寺院へお運びする。
また、生前整理などによる施設へのご入居の際の
お引越しに使用します。
基本的にご供養品を寺院へお運びさせていただいたり、
ご入居などによったお引越しの場合はオプションとなり、
別途料金をいただきます。
料金が発生するにもかかわらず、自車運搬をしてしまえば
「違法業者」となります。
そのような扱いをされた場合は即座に行政にご相談いたしましょう。
(6)-4
契約書
岡山県で契約書を交わしている会社は非常に少ないと思われます。
まして、特殊清掃ともなればなおさらです。
完全消臭をできる自信がないからだと思われます。
よく有る業者の嘘として「どこの会社が施工しても臭いは落ちません」
臭いは必ず落ちます。ご安心ください!
特殊清掃の場合「完全消臭」なのか「臭いの軽減」なのかでも値段が変わる事も
中にはあります。
また、特殊清掃の場合臭気測定器がないと臭いはどの程度落ちたかも分かりかねます。
必ず作業前、作業後の違いを機械(臭気測定器)で測定して頂きご自身の目で
どの程度落ちたか確認してみてはいかがでしょうか。
臭いは脳裏に焼き付いてしまう事が有る為
「まだ臭いが残っているような気がする。」
といったトラブルも聞いたことが有ります。
折角のご縁ですので最後までお互いが気持ちよく作業を終わらせられるように
したいですね。
まとめ
細かく言えばきりがないかもしれません。
しかし、全てが本当に大切な事でありトラブルを未然に防ぐ。
自己防衛が必要な業界だと恥ずかしながら思っています。
ご遺品の不法投棄や廃棄物処理法、その他さまざまなトラブルが
私たちのいる岡山県でも日々起こっています。
それは他人事ではなく、このブログを読まれている方にも
起こる可能性があります。
株式会社ラスティックでは上記のようなトラブルが無いように
全項目を満たしております。
まだまだ発展途上の業界ですが、何からすればよいか分からない方!
私が丁寧にお答えいたします。