2021年10月7日
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火災後のリフォームまでにやっておくべきこと
まずしなければいけないことは、火災後の現場を写真撮影する事です。次にすべきことはお住いの市区町村窓口や消防本部などに行き罹災証明書の発行・提出、家財の損害の書類提出をすることです。これらは火災ゴミの減免措置や損害保険を受ける際に必要となります。
書類が整いましたら、最初にお住まいの市町村にあるクリーンセンターに火災ゴミの分別方法の確認を致します。クリーンセンターの指示に従い、火災ゴミの分別・処分を致します。特別管理産業廃棄物に関しましては火災ゴミは受け付けないところが多いので、要確認となります。弊社でも火災ゴミの分別処分、罹災証明対応(付き添いサポート)も致しますのでお気軽にご連絡・ご相談くださいませ。
今回は沼津市のマンションで発生した火災現場の消臭作業をご紹介いたします。
火災ゴミを搬出しても、煤の苦い臭気が漂う
一般ゴミの搬出、解体作業、産廃ゴミの分別・処分も終わり、臭気も下がりましたがコンクリートの躯体まで煤が付着しており、煤やダイオキシンの臭気が玄関の外まで漂っておりました。こういった場合にはコンクリートに付着した煤を全て落とす必要があるので、デッキブラシ、サンダー、ほうき、掃除機などを駆使し煤の除去作業を致しました。
オゾン燻蒸による消臭
火災ゴミを全て撤去し、解体します。スケルトン(骨組みなどが見える状態)にした後、さらに煤の除去清掃しても煤の焼け焦げた臭いは残ってしまいます。この臭いの原因はダイオキシンなどの有害な化学物質や煤が壁・天井のコンクリートの隙間に入り込んでしまった事によるものです。こういった臭気は清掃作業だけでは中々落ちにくいものとなります。
粒の直径は、15〜400ナノメーター程度と非常に小さい為、人間の目には見えない隙間にも入り込みます。これが清掃作業を行っても臭いが中々取れない理由となります。 1ナノメ-タ-は1/100万 mmです。
消臭の為オゾン燻蒸を施工するときには、可能な限り密閉状態にします(密閉することにより消臭効果を上げることができます)。火災現場ではドアや窓が燃焼により破壊されている場合もあるので、養生をして密閉空間を作り上げます。そして火災ゴミの撤去・除去清掃終了後、タイマーを設定しオゾン燻蒸を必要日数施工致します。室内の広さにもよりますが消臭するには5日から10日程度、オゾン燻蒸が必要となります。
コーティング剤による消臭
今回使用したコーティング材料は、炭の活性炭を混ぜたコーティング剤を使用致しました。施工時の注意点はコンクリートの気泡や穴にコーティング剤をしっかり入れるように塗布することです。穴をコーティングして塞ぐことにより臭気の原因が無くなり、最後に床のコーティングを施工すれば、オゾン燻蒸による完全消臭が可能となります。
火災現場を臭気センサーで測定
弊社では、臭気センサーによる作業前と作業後の臭気の減少をデータで数値確認することができます。
火災でお困りの方は、お気軽にラスティックまでご相談、連絡してください。