2021年11月7日
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ご遺体からの臭いが付いたお部屋を消臭して欲しいとのご希望の岡山にお住いの方
昨今の日本では核家族化が進み、アパートなどの賃貸住宅にお一人で生活されている高齢者の方が多くなっており、この状況に国も高齢者の社会的孤立を防止するための取り組みを進めています。
総務省からの行政評価と監視についてです。ご参照くださいhttps://www.soumu.go.jp/main_content/000217313.pdf
悲しくも孤独死、自殺が起きてしまった賃貸物件の場合は退去する場合も、原状回復のルールがあります。臭いに関しても、脱臭しなければ原状回復と認めてもらえない判例もありますので、特殊清掃のご依頼があった場合は臭いを取り切らなければなりません。
もちろん我々スタッフは、きれいにする事が大前提ですが、ご依頼者様に安心して頂く事と、お辛い気持ちを少しでも楽に出来るようにご依頼者様に寄り添って作業を進めていきます。
最初に取り掛かるのは「遺品整理」
孤独死、自死が起きた場合はまず最初に消臭、脱臭をするために遺品整理をさせて頂きます。
臭いというのは目に見えない粒子でその大きさは1/1000ミリメートル程でとても小さいです。その小ささですからご遺品に付着してしまいますと、特に表面積の大きい紙類、衣類や布類、木で出来た製品に染み付くように付着してしまいますので、残らずお部屋から搬出してから特殊清掃となります。
また、故人様はお布団の上で亡くなられている事が多く、この場合血液や体液を含んでいますので、圧縮袋などでしっかりと密閉し臭いが漏れ出ないようにしなければなりません。雑菌、ウィルスの蔓延防止にもなりますからスタッフの身を護るためにも必要な処置となります。
体液による汚染がどこまで浸透しているかで作業の度合いが変わります。
故人様が亡くなってからどの程度経過しているか、部屋のどの場所で亡くなられているかで作業の内容は変わります。大まかな説明に留めますと、
床のパターン・・・体液がフローリングや畳より下に浸透してしまっている場合は床板を解体し、その下にあるシミの臭い分子が揮発して臭いを放ち続ける事になりますのでシミの薬液分解による清掃、場合によっては特殊なコーティングをしてシミそのものをがっちりとフタをして臭いを出させないようにする事もあります。
壁のパターン・・・最近はほとんど壁にクロスが貼られていますが、クロスは紙と同じ特性で表面積が大きく、臭いを抱え込み易くなっていますので、完全な消臭を目的とする場合はクロスを剥ぐ必要があります。
臭いの元を絶って空間の消臭を行う。
臭いの大元である体液のシミは取れても、まだ空間には臭いの粒子は残っていますから完全な消臭をする為にはこれを対処しなければなりません。
そこで活躍するのがオゾン脱臭機です。
空気中の酸素にオゾンを充満し、空間中を酸化することで臭いに作用します。
過去のブログにオゾン脱臭機にも良し悪しがある事と、図解を交えた解説がありますので参考になさって下さいhttps://rusticjapan.jp/blog/special-cleaning/post-5330.html
オゾンによる脱臭は強力で人間にとって有益である菌もまとめて死滅させてしまいますので、オゾン脱臭を行った後は善玉菌を噴霧し仕上げとします。
即効性はありませんが、こちらも菌が臭いを発する物質や菌を食べてくれるので、施工の信頼性が向上する薬剤となります。
お気軽にご相談ください。
㈱ラスティックでは、24時間365日特殊清掃や遺品整理の対応を致します。
どのような状態のお話でもご相談に乗らせていただきますのでお気軽にご相談ください。
施工担当 山本圭胤