2023年2月28日
気付けば家がゴミ屋敷。
「こんなゴミ屋敷から解放されたい!」
「綺麗にしたい!」
『でも、どこから手を付けたら良い?』
『これだけのゴミを自分で片付けられるかな?』
とお悩みではないでしょうか?
ゴミ屋敷で悩まれている方はとても多く、
ご自身でお片付けできるような元気な方もいれば
ご病気や身体的・精神的な問題により自分ではどうにもできないなど、
人の手が必要になってしまう方など様々です。
できる事なら、ご自分でお片付けするのが1番良いと思いますので
ここではゴミ屋敷清掃のプロがご自身で片付けるメリットとデメリット、
その中に待ち受ける危険性について
岡山県でゴミ屋敷清掃を実際に多く施工してきた
プロが解説していきます!
コンテンツ
自分でゴミ屋敷を片付けるメリット・デメリット
自分でゴミ屋敷を片付けるメリットとは
①費用(コスト)が抑えられる
どうしてもゴミ屋敷の片付けを業者に依頼すると、処分するモノが多いため
処分費が高くなってしまったり、人手も多く必要になる為、人件費も
通常の片付け・掃除に比べて高くなったりします。
処分費は最低限かかるものの、ご自分ですることで人件費がかからず
片付けをすることができます!
②自分のモノなので、必要なモノ・不必要なモノがすぐに判別できる
長年使っていないモノや、
まだ使えるけど今後使わないかもしれない
といったモノなど、ご自身で考えながら処分品と残すモノとの
判別をすぐできることは大きなメリットだと思います。
私共業者はそのようなモノについては
御見積りの際に処分するか残すかを確認したり、
作業中に「確認していただくもの」として分別したりしています。
ご自分でされる場合には
その場で確認しながら仕分けができるので
確認作業の手間が省くことができます。
③自分の時間で作業することができる
空いた時間に自分のペースで片付けることができるのは
何も気にせず作業を進めていくことができるので良いと思います。
〇日~〇日まで業者が来る、
朝〇時~夕〇時までは業者が家にいる
など、気にしなくて済むので気兼ねしなくて良いですよね。
自分でゴミ屋敷を片付けるデメリットとは
①費用(コスト)がかかる
ゴミ屋敷を業者に依頼すると、どのくらい料金がかかるのか、
相場がどのくらいなのか、
と、お金の面で気になる人が多いと思います。
ラスティックのスタッフブログでも
どのくらい料金がかかるのか、相場がどのくらいなのか
料金を安く抑えるコツなど
を何度かご紹介させていただいておりますので
ご参考にしていただければと思います。
ブログはこちら
②ゴミ出しに時間がかかる
ご自分で片付けて出たゴミは多くの方は
ゴミステーション(ゴミ収集場所)に持っていくことが多いですが、
収集日が決まっている為、決められた曜日・時間に出す必要があります。
さらに、あまりにも大量のゴミを一度に出してしまうと、
ゴミボックスが一杯になってしまって
ご近所の方にご迷惑をかけてしまう可能性もあります。
他にも、不燃ごみや粗大ごみなどは
収集がなかなか行われない為、捨てたくても捨てられないという
状況になってしまうことも多々あります。
③処分方法がわからないモノ、大きなモノの処分に困る
燃えるゴミ・燃えないゴミに分けるのは簡単ですが
小型家電や家電、消火器、ソファーやベッド、タンスなどの家財、
これらのモノは処分に困っている方が多いです。
家電や消火器にはリサイクル法があり、
リサイクル料金を支払い、決められた処分場にて処分をしなくては
いけません。
※家電リサイクル法とは・・・
一般家庭や事務所から排出された家電製品
(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、
冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、
有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、
資源の有効利用を推進するための法律です。
※消火器リサイクル法とは・・・
廃消火器リサイクルシステムは、
(社)日本消火器工業会(以下、消火器工業会)が
環境大臣から広域認定を受けて運用しています。
消火器工業会から業務委託を受けることにより、
広域認定範囲で本システムに参加する事業者
(特定窓口、指定引取場所、運搬業者、リサイクル施設〔処分会社〕)は、
廃消火器の取扱いにあたって廃棄物処理法(廃棄物の処理及び
清掃に関する法律(昭和四十五年十二月二十五日法律第百三十七号))
の適用を受けますので、厳重な注意が必要となります。
自分でゴミ屋敷を片付ける事のメリット・デメリットのまとめ
メリット | デメリット |
費用(コスト)がかからない | 費用(コスト)がかかる |
要る物・要らない物の判別がすぐできる | ゴミ出しに時間と体力がかかる |
自分の時間で作業ができる | 処分方法がわからない物や粗大ごみの処分に困る |
ゴミ屋敷の片付け・清掃をするには、時間と労力がとても必要になります。
しかし、そのまま放置しておくことは様々な危険を伴う為
ゴミ屋敷を見つけた際には早急に対処することが大切です。
ゴミ屋敷に潜む危険性
人体へ影響のある感染症
・ハウスダストアレルギー、喘息
家の中のホコリに含まれる人の体から落ちたアカやフケ、
動物の毛やフケ、ダニのフンや死骸、カビ、細菌、花粉、繊維のクズなど、
人の目では見えないような小さなゴミのことをいいます。
このハウスダストが原因で起こるアレルギーがハウスダストアレルギーです。
アレルギーとは、体が異物(この場合はハウスダスト)を
排除しようとして起こる過剰反応のことをいいます。
その症状は人によってさまざまですが、
くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・痛み、皮膚の炎症・
かゆみ、肌の乾燥、喘鳴や呼吸困難、咳などが挙げられます。
ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニは最も重要なアレルゲンの原因です。
・ゴミ屋敷に潜む害虫、害獣
【害虫】
- ゴキブリ
- ダニ
- ノミ
- クモ
- 蜂
- ムカデ
- シロアリ
- ハエ
- 蚊
- シラミ
- チャドクガ
- ヘビ
【害獣】
- アライグマ
- ハクビシン
- イタチ
- ネズミ
- 野良猫
【害鳥】
- コウモリ
- 鳥
このような害虫や害獣・害鳥は
ダニ媒介性脳炎や大腸菌や赤痢菌、黄色ブドウ球菌、
サルモネラ菌、O-157、狂犬病、SARS、ニパウイルス感染症、
ヘンドラウイルス感染症、ヒストプラズマ症
などの感染症を引き起こす原因となり、
その家庭内だけでなく、ご近隣の方々へも感染を広げてしまう
可能性があります。
火事などによる危険性
漏電(トラッキング火災)
【ホコリや湿気による火事】
コンセントと電源プラグの間にはホコリがたまり
そこに湿気が加わると、電源プラグの間で火花放電が繰り返されます。
その熱がコンセントに接する絶縁部を加熱し、
電源プラグの間に「トラック」と呼ばれる電気の道をつくります。
やがてはそこから放電をおこし、発火。これがトラッキング現象です。
【ゴキブリによる火事】
ゴキブリが配線や基板部分に付着していた
ゴキブリの死骸や糞が回路を形成し出火した事例や
壁付きコンセント内の端子間に堆積したゴキブリの死骸や排泄物を介して
トラッキング現象が発生し出火した事例などもあります。
【ネズミによる火事】
ネズミが電気コードや屋内線をかじったことによる火災は
ゴミ屋敷に限らず全国で起こっていますが
やはりネズミが多く住み着いている環境では
そのリスクがとても高くなってしまいます。
火遊び・放火
全国的に問題になっている
「空き家への放火」「空き家の火災」が
とても問題視されています。
ゴミ屋敷の場合だと、ご近所とのトラブルによる放火や
外に置いてあるゴミへの放火なども多く見られます。
特に、3月は放火が年間で1番多いとされております。
空き家・ゴミ屋敷の放火を防ぐためにも
早いお片付けをおススメします。
自然発火
ゴミが大量に蓄積された状態での発火では
まず、廃棄物の内部で微少発熱現象が起こります。
これは通常なら無視できる程度の発熱量ですが、
ごみが大量にあるために放熱が十分でなく、
その結果、内部で徐々に温度上昇が起こる。
その後、内部温度が廃棄物の構成物の発火点に達した場合には
発火し、火災に至ってしまいます。
この過程で可燃性ガスが生じ、
何らかの火源でもって爆発する場合もあるが、
この場合には、廃棄物の発火点に達する前に爆発、火災になる。
タバコやストーブによる出火
床が見えない程のゴミが溜まっている状態で
タバコやストーブなどの火をつけることは
とても危険です。
ゴミ屋敷の火災の原因として1番多いのが
タバコの不始末です。
タバコの火を完全に消したつもりでも火種が残っていて、
徐々に火種周辺の物を焦がしていき、
ゆくゆくは火の手が上がってしまいます。
もちろんゴミなどがたくさんある状態ですと、
燃え移りも早く、一気に燃え広がってしまうので
とても危険です。