特殊清掃にも資格・許認可は必要です
ではどのような資格が必要になるのかをご説明いたします。
保護具着用管理責任者
2024年4月より、保護具を着用する際には厚生労働省より義務化されています。
孤独死現場やペット消臭、火災復旧やカビ除去作業など、特殊清掃では多くの
シチュエーションで保護具を着用します。
その際に、リスクアセスメントに基づいて現場スタッフに保護具を使用する
現場で保護具の適切な管理や使用状況の管理を行う責任者を指します。
そういった保護具着用管理責任者を選任しなくてはなりません。
石綿作業主任者
特殊清掃で解体をする箇所に石綿が混ざっている場合必ず国家資格である石綿作業主任者の
選任をしなくてはなりません。
この資格を有していなく石綿が混入している箇所の解体などを行う行為は違法となります。
建築物石綿含有建材調査者
特殊清掃で解体が必要となる場合はそこに石綿が含有しているかを調査することが
2023年10月1日より義務付けられています。
石綿は多くの箇所で使用されており、暴露させると発がん性もあるためこのような資格が
義務付けられています。
産業廃棄物処理業
特殊清掃の際、建材を解体して出たゴミは一般廃棄物では取ってもらえず、
産業廃棄物となります。
そのため中間処理場へ運搬し持ち込むには産業廃棄物の許可が必要です。
ダイオキシン類作業従事者
これは特殊清掃の中でも特に火災復旧の際に必要となります。
ダイオキシンは燃焼時に発生する化合物の総称で微量でも強い毒性があり、
発がん性も指摘されているため、暴露を極力防止しなくてはいけなく、
その対策方法の知識を得ている従事者が必要です。
丸のこ等取扱作業者安全衛生教育
孤独死などで体液などが浸透してしまっている時にはどうしても床材を剥がさなくてはなりません。
その時にこういった資格が必要となります。
丸のこはキックバックなどによっての怪我が非常に多いため必ず資格保有者に丸のこを使用させます。
化学物質管理者
特殊清掃では多くの薬剤などを使用して消臭作業を行います。
しかし、それとともに使用するにあたり危険な薬剤も存在します。
そういった薬剤の暴露防止や危険性の知識などを取り入れた管理者を選任しなくては
なりません。
Goidmorr(ゴールドモア)
ゴールドモアはカビを除去するライセンスです。
元はアメリカ発祥でありこのライセンスがないとゴールドモアの
薬剤は使用できません。
ゴールドモアのカビ除去・カビ予防の薬剤は根から根絶する世界的にも
優れた薬剤であり、国家資格などとは違いますがあれば非常に有効です。
TRAUMA SCENE RESTORATION (特殊清掃 国際資格)
こちらは、アメリカでしか取得できない特殊清掃の国際資格です。
アメリカやオーストラリア、スイス他多くの国で使用されており、
アメリカでは多くの州がこの資格がないと特殊清掃ができない、保険がおりないといった
大切な資格です。
FARE&SMOKERESTORATION (火災復旧 国際資格)
こちらもアメリカでしか取得できない国際資格です。
アメリカでは大規模火災も非常に多く、日本よりもかなり先の技術を持っています。
この資格を有した会社はアメリカの技術を知っているとともに、最先端の消臭剤・機材を
アメリカから取り寄せるルートを持っているため火災復旧をご依頼の際にはネットで所有業者を
探してみてください。
Water Damage Restoration (水害復旧 国際資格)
この資格は日本でもアメリカでも取得可能です。
アメリカは水害大国でもあり技術力が非常に高いです。
この資格を取っている会社に自然災害や漏水など、水害全般対応お困りでしたら
ご依頼をオススメいたします。
※上記以外にも場面により必要な資格や許認可は出てきます。
ご参考としてください。