2025年11月20日
特殊清掃の現場で最も難しい課題、それは「臭いの根絶」です。特に孤独死や事件現場で発生する死臭・腐敗臭は、通常の清掃では決して除去できません。
この記事では、従来の脱臭技術であるオゾンと、次世代の特許技術ヒドロキシルラジカル(特許技術:ヒドロ工法®︎)が、どれほど異なり、なぜ私たちの技術が孤独死の死臭を必ず落とせるのかを、徹底的に解説します。

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特殊清掃の常識を変える!オゾンとヒドロキシルラジカルの決定的な違い
特殊清掃で最も重要となる「消臭・除菌」の工程には、主にオゾンまたはヒドロキシルラジカルを用いた酸化分解技術が使われます。従来のオゾンに比べ、ヒドロキシルラジカルは、その強力な分解力と浸透性、そして建材への優しさから、まさに次世代の特殊清掃技術として注目されています。

ヒドロキシルラジカルの圧倒的な優位性:深部まで届く分解力と安全性
ヒドロキシルラジカル(OH⋅)は、自然界ではフッ素に次いで地球上で2番目に強力な酸化力を持つと言われています。この強力な酸化作用が悪臭成分や菌・ウイルスを分子レベルで分解し、根本から除去します。

なぜヒドロキシルラジカルは「臭いの根絶」を可能にするのか?
- 圧倒的な分解力: 臭いの分解力はオゾンの数十倍とも言われ、その効果は非常に迅速かつ確実です。
- 驚異的な浸透力: ヒドロキシルラジカルは、空気中の水分子(水素)を発生源とし、オゾンよりも分子サイズが非常に小さいため、ソファー、カーテン、壁紙の奥深く、建材の細かな隙間まで入り込みます。表面上の臭いだけでなく、素材内部に染み込んだ死臭や腐敗臭の根源を徹底的に分解します。
- 建物を傷めない安全性: オゾンと異なり、ゴム製品やプラスチック、電化製品、建材などを劣化させる心配がほとんどありません。そのため、オーナー様からの信頼も厚く、賃貸物件や分譲物件でも安心してご依頼いただけます。
- 作業環境の安全性: 厚生労働省が定めるオゾン濃度(0.1ppm)のような作業環境基準の制限を受けません(※発生器による)。有人空間での使用も可能であるため、作業効率が向上し、早期の引き渡しを実現します。
従来のオゾン脱臭:表面処理と残留リスク
オゾン(O3)は強力な酸化剤ですが、特殊清掃の現場においては、その性質上いくつかの課題があります。
オゾン脱臭の限界と課題
- 浸透せず表面まで: オゾンは分子サイズが大きいため、布製品や建材の表面までしか浸透しません。そのため、空間の除菌や部屋の表面上に付着しているものには効力を発揮しますが、素材の奥深くに染み込んだ死臭には効果が限定的となり、臭いの再発リスクが残ります。
- 建物を傷めるリスク: オゾンは、ゴム、プラスチック、皮革、塗料などの建材や家財を酸化させ、劣化(ヒビ割れやベタつき)させる可能性があります。特にオーナー様にとっては、建物の資産価値を損なう要因となり、好まれない傾向にあります。
- 作業後の待機時間: オゾンは人体に有害なため、使用中は必ず無人にする必要があります。作業後も、オゾンを完全に分解・換気する待機時間が1週間程度必要となるため、引き渡しまでの期間が長くなります。
また、しっかり換気をしておかないと、オゾンが残留したまま壁紙を貼ると、壁紙の糊とオゾンが反応してしまい、変色する恐れがあります。
※下記の写真のように、他社では資材を置いたままオゾンを燻蒸してしまい使い物にならなくなってしまったそうです。
これは、建物も同様でかなりの痛みを生じます。
それでもあなたはまだオゾンを業者に使わせたいと思いますか・・。



【比較表】ヒドロキシルラジカル(ヒドロ工法®︎) vs オゾン
| 項目 | ヒドロキシルラジカル (特許ヒドロ工法®︎) | オゾン (O3) |
| 臭い分解力 | 極めて高い(オゾンの数十倍) | 高い |
| 浸透性 | 極めて高い(布製品・建材内部まで) | 低い(表面のみ) |
| 対象となる臭い | 深部臭を含む全ての悪臭(孤独死の死臭など) | 空間臭・表面付着臭 |
| 建材への影響 | ほぼ無し(ゴム・プラスチック等を傷めない) | 有り(劣化・変色のリスク) |
| 作業中の安全性 | 高い(有人空間での使用が比較的可能) | 低い(無人での使用が原則) |
| 引き渡し期間 | 早い(残臭の分解が迅速) | 遅くなる傾向(換気・待機が必要) |
| 技術 | 最先端の特許技術(特許第7429340号など) | 従来の脱臭技術 |
特殊清掃と法律に関する重要なポイント
特殊清掃業を営むにあたり、直接的にヒドロキシルラジカルやオゾン使用に特化した法律はありませんが、関連する法令を遵守し、安全性を確保することが重要です。
労働安全衛生法(オゾン使用時)
- オゾン作業時の安全確保: オゾン発生器を使用する場合、作業員は労働安全衛生法に基づき、作業環境の安全を確保する義務があります。厚生労働省は、オゾン濃度の作業環境管理濃度を0.1ppmと定めており、これを超過しないよう、作業中は必ず無人化し、適切な換気と濃度管理を行う必要があります。
- 令和7年(2025年)の改正: 労働安全衛生法の改正により、オゾンを使用する作業者のリスクアセスメントや教育の義務化など、安全対策が一層強化されます。これは、業務用オゾン発生器を使用する作業員の安全性を考慮したものです。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)
- 遺体痕跡物・汚染物の処理: 特殊清掃で発生する、血液や体液で汚染されたもの(畳、建材、衣類など)は、「感染性産業廃棄物」または「一般廃棄物」として、法律に則り適切に処理しなければなりません。
- 無許可の収集運搬の禁止: これらの廃棄物を運搬・処分するためには、産業廃棄物収集運搬業許可または一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。無許可で処理することは、法律違反となります。
民法・不動産法との関連
- 原状回復義務: 特殊清掃は、賃貸物件における原状回復義務(民法第400条)を果たすための重要な工程です。建物を傷めないヒドロキシルラジカルによる脱臭は、オーナー様の資産価値維持に貢献し、法的なトラブルを防ぐ上で有利に働きます。
- 告知義務: 賃貸・売買において、死臭が残っている場合、不動産価値の低下や買主・借主への告知義務(宅地建物取引業法)違反につながる可能性があります。臭いを根絶することで、これらのリスクを最小限に抑えます。
Q&A 徹底網羅30問:特殊清掃とヒドロキシルラジカル(ヒドロ工法®︎)
ヒドロキシルラジカルと技術に関するご質問
| Q (ご質問) | A (回答) |
| Q1. ヒドロキシルラジカルとは何ですか? | 水酸基ラジカルとも呼ばれ、空気中の水分子から生成される、非常に反応性の高い分子です。悪臭や菌を分子レベルで分解する最強の天然酸化剤の一つです。 |
| Q2. ヒドロ工法®︎とは何ですか? | 弊社が使用する、ヒドロキシルラジカルを用いた特許取得済みの特殊清掃・脱臭技術です(特許第7429340号など)。従来の課題を解決し、深部臭の根絶を実現します。 |
| Q3. オゾンよりも本当に強力ですか? | はい。分解力(酸化力)はオゾンの数十倍とも言われ、特に素材の奥に染み込んだ臭いの分解において、圧倒的な優位性があります。 |
| Q4. なぜオゾンは深部まで浸透しないのですか? | オゾン分子のサイズが大きいため、布や建材の繊維の隙間に入り込むことが難しく、表面付近でしか反応しないためです。 |
| Q5. ヒドロキシルラジカルはどのように生成されますか? | 専用の特殊機械が、空気中の水分子(H2O)を電気化学的に励起することで、ヒドロキシルラジカル(OH⋅)を生成します。 |
| Q6. オゾンと併用することはありますか? | はい。ヒドロ工法®︎では、ヒドロキシルラジカルの強力な分解力に加えて、オゾンを適切な環境で併用し、相乗効果で脱臭効率を最大化する場合があります。 |
効果・臭いの種類に関するご質問
| Q (ご質問) | A (回答) |
| Q7. 孤独死の「死臭」は必ず落ちますか? | はい、ご安心ください。ヒドロ工法®︎は、オゾンでは難しかった素材内部の腐敗臭や体液の臭い(深部臭)も分子レベルで分解するため、根絶が可能です。 |
| Q8. 孤独死以外の臭いにも効果がありますか? | はい。火災の焦げ臭、ペットの排泄臭(動物臭)、タバコのヤニ臭、カビ臭、ゴミ屋敷の腐敗臭など、あらゆる有機悪臭に効果を発揮します。 |
| Q9. 消臭効果は一時的なものではありませんか? | いいえ。臭いをごまかすのではなく、臭いの原因物質そのものを分解するため、根本的な消臭となり、再発リスクを最小限に抑えます。 |
| Q10. 除菌効果はありますか? | はい。悪臭だけでなく、菌やウイルスも酸化分解するため、強力な除菌・殺菌効果があります。 |
| Q11. 作業期間はどれくらいですか? | 現場の状況によりますが、従来のオゾン法に比べ作業時間が大幅に短縮され、早期の引き渡しが可能です。具体的な日数は現場調査後にご提示します。 |
安全性と建物への影響に関するご質問
| Q (ご質問) | A (回答) |
| Q12. ヒドロキシルラジカルは人体に影響はありませんか? | ほぼありません。生成後、すぐに周囲の物質と反応して水に戻るため、残留性がなく、人体、建物、ペット、植物、食物、地球環境に優しく安全です。 |
| Q13. なぜオゾンは建材を傷めるのですか? | オゾンは強い酸化力を持つため、ゴム製品、プラスチック、皮革などを酸化・劣化させ、ベタつきやひび割れ、変色などを引き起こすリスクがあるためです。 |
| Q14. ヒドロ工法®︎なら電化製品や家財も傷みませんか? | はい。ゴムやプラスチックを劣化させる心配がないため、室内にある家財や建材を傷めるリスクを大幅に軽減します。 |
| Q15. 作業中は部屋にいても大丈夫ですか? | 基本的に人がいる環境でも安全に使用できますが、特殊清掃現場の汚染度や作業内容によっては、一時的なご退室をお願いする場合があります。 |
| Q16. 施工後、すぐに引き渡しができますか? | はい。オゾンのような有害な残留物がほぼないため、分解・換気のための待機時間が非常に短く、清掃作業完了後、迅速に建物の引き渡しが可能です。 |
費用の相場と保険・特許に関するご質問
| Q (ご質問) | A (回答) |
| Q17. ヒドロ工法®︎はオゾン法より高価ですか? | 初期導入費用は高価な会社も中にはありますが、工期の短縮や再発防止によるトータルコストを考えると、結果的にコストパフォーマンスに優れているケースが多くあります。 当社は、オゾンと費用は変わりません。 |
| Q18. 火災保険や補助金は適用されますか? | ご加入の火災保険の特約(家主費用特約など)でカバーできる場合があります。自治体の空き家再生補助金などの対象となる場合もありますのでご相談ください。 |
| Q19. ヒドロ工法®︎は本当に特許技術ですか? | はい。建物内の異臭除去方法として、正式に特許庁から特許を取得しています(特許第7429340号など)。 |
| Q20. なぜ日本ではまだオゾンが主流なのですか? | オゾン発生器は比較的安価で、技術も確立され広く普及しているためです。ヒドロキシルラジカルの技術は比較的新しく、専用機器が高価なため、まだ導入業者が少ないのが現状です。 |
業者選びに関するご質問
| Q (ご質問) | A (回答) |
| Q21. 特殊清掃業者を選ぶ際のポイントは何ですか? | 消臭技術(ヒドロ工法®︎の有無)、適正な資格(廃棄物処理に関する許可)の有無、国際資格、実績、そして明瞭な料金体系と残臭の保証体制を確認することが重要です。 |
| Q22. 見積もりは無料ですか? | 弊社も無料でお見積もりと現場調査を承っております。 |
| Q23. 秘密は厳守されますか? | はい。プライバシーに最大限配慮し、秘密厳守で作業を行います。近隣の方へも特殊清掃であることを悟られないよう細心の注意を払います。 |
| Q24. 遺品の整理もお願いできますか? | はい。特殊清掃と併せて、遺品整理、不用品の回収、貴重品の探索まで一貫して承っております。 |
| Q25. 遠方からの依頼でも対応可能ですか? | 対応エリア内であれば可能です。まずはご相談ください。幅広い範囲を対応しています。 |
作業後の対応に関するご質問
| Q (ご質問) | A (回答) |
| Q26. 清掃後のリフォームもお願いできますか? | はい。脱臭・除菌後の内装解体、原状回復リフォーム、ハウスクリーニング、庭木の剪定までワンストップで対応可能です。 |
| Q27. 施工後に臭いが残ってしまったら? | 弊社では、完全保証をお付けしています。万が一、臭いの再発や残臭があった場合は、無償で再施工させていただきます。ご契約書にも記載していますのでご安心ください。 |
| Q28. 臭い以外の病原菌なども除去できますか? | はい。腐敗臭の原因となる細菌はもちろん、ノロウイルスなどの感染リスクのある病原体もヒドロキシルラジカルの強力な酸化力で除菌できます。 |
| Q29. 臭いが戻ることはありますか? | オゾン処理など、表面的な脱臭では臭いが戻る可能性がありますが、ヒドロ工法®︎は臭いの根源を分解するため、通常の使用環境で臭いが戻ることは極めて稀です。 |
| Q30. どのタイミングで相談すれば良いですか? | 発見直後の初期対応が最も重要です。臭いが広がる前に、まずは専門家にご相談いただくことをお勧めします。 |
まとめ:特殊清掃の未来は「ヒドロ工法®︎」が変える
特殊清掃において、従来のオゾンは表面的な除菌・脱臭には有効ですが、建材の奥に染み込んだ孤独死の死臭を根絶するには限界があり、建物への劣化リスクも伴いました。
しかし、特許技術ヒドロ工法®︎が使用するヒドロキシルラジカルは、オゾンの数十倍の強力な分解力と、驚異的な浸透力により、ソファーやカーテン、建材の深部に潜む悪臭の根源を分子レベルで破壊します。
建物を傷める心配もなく、迅速な作業で早期の引き渡しを実現するため、オーナー様、ご遺族様、そして次の入居者様にとって、最も安心で確実な次世代の脱臭・除菌技術です。
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