2022年8月25日
あなたがもし、孤独死してしまったら
あなたがいないと生きていくことのできない尊い命はどうなりますか?
孤独死現場の多くがゴミ屋敷だということは多くの方がご存知だと思います。
しかし、そこで亡くなっているのは人だけ・・・とは限りません。
この記事では、孤独死現場を片付けている時、実際に遭遇する事の多い
「大量の遺体」についてお話させていただきます。
コンテンツ
孤独死現場の特殊清掃依頼で見つけた大量の骨
孤独死された方のご遺体は、警察により持ち帰られ検視されることとなります。
どれだけ腐敗が進んでしまっているご遺体でも、骨は綺麗に残りますので
警察が確実に持ち帰っているので、
特殊清掃でご遺体や骨そのものを見ることはありません。
しかし、今回の現場では想像を絶するほどの骨が見つかりました。
特殊清掃前の遺品整理
今回のご依頼はゴミ屋敷が災いし、発見が遅くなってしまった
【死後3か月半】の現場での特殊清掃です。
特殊清掃をする前に、まずはゴミ屋敷の遺品整理から
作業をさせていただきます。
始めは1番手前(玄関から入ってすぐ)の部屋から
作業を進め、動く為の導線を確保していきます。
どれだけ積み上げられたゴミであろうが、
貴重品や現金、形見や想い出の品、重要な書類などがないか、
ひとつひとつ見落としのないよう、細かくチェックしながら
分別作業をしていきます。
だんだんと積み上げられたゴミが減って床が見え出した時に
数本の骨を見つけました。
しかし、ゴミ屋敷内ではネズミなどの害獣の死骸が腐敗し
骨となり見つかることもよくあるので
スタッフもいつもの事と思い作業を進めていきました。
どれだけでも出てくる骨、骨、骨!?
この日はスタッフ3人で作業をしておりましたが、ゴミが減る度に見つかる
骨の数に驚きを隠せませんでした。
ネズミがゴミの中で死んでしまっていることはあるけど、
ここまで大量に死ぬのはおかしい。
それに、ネズミにしては骨が大きい。
骨の正体は・・・
遺品整理中に見つけた写真や、大量に残されていたペットフードの
袋や缶詰から、骨の正体は犬と猫だということがわかりました。
ご依頼主である相続人の方から
故人様についてヒアリングさせていただいている時にも
「故人は動物が大好きで、野良猫や野良犬を見つけては
『可哀そうだから』といつも連れて帰ってきていた」
と言われておられました。
しかし、ご飯を食べさせてくれていた
ご主人様が亡くなり、残された犬や猫たちは
家の中で野良犬、野良猫状態となってしまい
ペットフードの袋を破って食べたりしていたけど、
最終的には餓死してしまっていたのです。
※ペットからのSOSについてはこちら
かなり広範囲の特殊清掃となりました
ゴミ屋敷の片付け、掃除は特殊清掃業者に依頼するべき・・・ということは
これまでのブログでもお伝えしていましたが、
長年置かれていたゴミの下は床が腐っていることや、
壁などに臭いが染みついていることや、
至る所にカビが発生している為、
完全消臭する為には、全ての臭いの原因を取り除かなくてはなりません。
さらに、今回の案件では
腐敗したペットがいたところも念入りな特殊清掃が必要でした。
最終的には人の嗅覚だけでの報告だけではなく、
2種類の臭気測定器を使い、作業後の臭気をリアルタイムで
ご依頼者の方に見てもらいご納得いただき
作業終了とさせていただきました。
ゴミ屋敷は孤独死へのカウントダウン
岡山県でも孤独死や自殺がとても増えていて、
やはり、その6~7割がゴミ屋敷となっております。
ゴミ屋敷は
自殺へのシグナル、孤独死へのカウントダウン
だということを多くの方に知ってもらい、
もし、ゴミ屋敷を発見した場合には、
行政(市役所や役場など)に報告してあげる、
一緒に片付けるよう促してあげる、
など、周囲が気にかけてあげることが1番だと思います。
もちろん、ラスティックにご相談くださっても
対応させていただきます。
ゴミ屋敷の片付けを依頼してくださった方の多くは、
やはり孤独感を感じられていました。
その孤独感から逃れるように、
ペットの多頭飼いをしている方も多いです。
ペットはご主人様がいなくては
自分では生きていくことができません。
これ以上、岡山での孤独死を増やさない為にも
尊い命を救うためにも
ラスティックも全力で対応致します!