国際資格トラウマ&クライムシーン保持者が変える特殊清掃の常識

2025年11月17日

この記事は、孤独死や事件・事故現場の特殊清掃をご検討されているご遺族・不動産オーナー・管理会社担当者、さらに特殊清掃業界で国際資格取得を目指す清掃プロに向けた総合ガイドです。
国際資格「トラウマ&クライムシーン」を保持するクリーナーの強みや、現場の実態、日本と海外の違い、費用・手続き、そして行政や企業が行うべき事前対策までを網羅的に解説します。
この記事を読めば、発生から清掃完了までの流れと適切な業者選定のポイントがわかり、安心して行動できる知識が手に入りますのでぜひご一読ください。

コンテンツ

トラウマ&クライムシーン+特殊清掃の現場とは?凄惨な汚染にプロが挑む仕事

孤独死や事件・事故現場では、血液・体液・腐敗臭・害虫・害獣・ウイルスなど多種多様な汚染物質が短時間で室内全体に拡散します。
一般清掃では落とし切れない有機汚染物質を安全に除去するためには、専門薬剤・密閉型防護服・陰圧機器・臭気測定器・成分測定器などを駆使し、分解洗浄と空間除染を科学的プロセスで繰り返す必要があります。
トラウマ&クライムシーンの国際資格保持者は、心理的ケアと感染症対策を両立しながら、ご遺族のご負担を最小限に抑える高度な作業計画を立案し、徹底した安全管理下で作業を行います。

国際資格を認定するIICRCとは何?

IICRC(Institute of Inspection Cleaning and Restoration Certification)は、米国を本部とし世界45か国以上で認められている清掃・復旧分野の非営利国際機関です。
カーペット洗浄から水害復旧、カビ除去、そして最難関カテゴリーの『Trauma & Crime Scene』まで、60種類超の資格基準を策定し、各コースでは公衆衛生学・化学・微生物学・法規制を組み合わせた実務的カリキュラムが提供されます。
合格者名簿はグローバルで公開されるため、取得者は「世界基準で信頼できるプロ」として瞬時に検索・確認できるメリットがあります。

特殊清掃の国際資格トラウマ&クライムシーンは何がすごい?

本資格は、事件・事故・孤独死・自死など精神的衝撃が大きい現場での分子レベルの除染技術と、ご遺族対応のコミュニケーション手法を同時に問われる点が他資格と大きく異なります。
例えば血液に含まれるHBV・HCV・HIVの不活化条件、人体由来のタンパク質分解に最適なpH領域、オゾンとハイドロキシラジカル併用の酸化分解速度など、科学的根拠をもとにした講義と実技試験が課されます。
世界的に見ても合格率は20%台と低く、日本国内の場合は2%と一気に下がり保持者は十数名のみと言われています。

腐敗臭と体液が残る室内で何が起きているのか

死後数日でタンパク質が自己分解を始め硫化水素・カダベリン・プトレシンなど悪臭物質が生成されます。
これらガスは床材や壁紙の塗膜を通過して内部木材へ浸透し、通常の換気や消臭剤では完全除去が不可能となります。
さらに体液に含まれる脂質は床下へ滲み、温度25℃を超えるとウジやヒメマルカツオブシムシの幼虫が大量発生し、バクテリアの急激な増殖で感染症リスクが高まります。
従って特殊清掃では、床材の斫り・根太の漂白殺菌・オゾンガス燻蒸・ヒドロ工法®・プラズマ分解など多段階の工程が必須となるのです。

孤独死の部屋での日本とアメリカの考えの違いとは

アメリカでは事件現場を含む生物学的危険物の処理はOSHA規則で厳密に義務化され、専門業者が最短で現場に入り即時復旧する文化が根付いています。
一方日本では『孤独死は身内の恥』という旧来の価値観が残り、発見報告・清掃依頼が遅れる傾向があり、その結果汚染が拡大し作業費が高騰します。
国際資格保持者の介入により、日本でも“汚染は迅速にプロへ委託するのが常識”というアメリカ型リスクマネジメントが少しずつ浸透しつつあります。

感染症リスクと害虫発生—早期駆除が必要な理由

血液や体液は肝炎ウイルス、エンテロウイルス、結核菌など耐久性の高い病原体を含んでいる場合があり、乾燥後数週間から数か月も感染力を保持する事例があります。
またハエ・ゴキブリはこれら病原体を機械的に媒介し、マンション共用部まで二次汚染を広げる可能性があります。
早期に陰圧除塵・薬剤噴霧・冷燻殺虫を行えば、汚染範囲を室内に封じ込めることができ、住民トラブルの連鎖を防げます。

孤独死・事件現場が増加する社会背景

高齢単身世帯の急増、地域コミュニティの希薄化、精神疾患・経済困窮によるセルフネグレクトなど複合要因で孤立死が全国的に増加しています。
厚生労働省の推計では2030年には年間7万人規模に達するとされ、特に都市部高齢者の15%が孤立リスクを抱えています。
警察検視件数の上昇と比例して特殊清掃依頼は右肩上がりで、業界は慢性的な人材不足に陥っています。

特殊清掃業の現状と課題、業界が抱える人材・技術ギャップ

国内の特殊清掃市場規模は500億円前後と試算される一方、明確な国家資格制度が無く、個人開業も容易であるため技術格差が拡大しています。
防護服を着用せず塩素系漂白剤を散布するだけの“なんちゃって清掃”が横行し、再臭発生や感染症クラスターを招いたケースも報告されています。
業界全体の品質底上げには国際資格保持者を核とした研修と厳格な施工マニュアルの普及が急務です。

3ヶ月放置の孤独死が示す深刻な遅延

実務では『発見まで平均17日』という統計がありますが、ご遺族との連絡不備や物件オーナーの判断遅延が重なると3か月を超える事例が後を絶ちません。
3か月経過した室内は床下配管や断熱材にまで体液が浸潤し、床材撤去だけでなく配管交換・基礎コンクリートの研磨が必要となり費用は5倍以上跳ね上がるケースもあります。
この遅延を防ぐためには見守りセンサーや定期訪問サービスの導入、そして国際資格保有者が特殊清掃をする事によりそれらが安価で済むこともあります。

ご依頼が集中する都市と地方、岡山の例

人口10万人当たりの特殊清掃ご依頼件数は、東京23区で年6.8件、岡山県では5.2件と地方でも高水準です。
地方は高齢化率が高い一方で業者数が少なく、1社あたりの受注負荷が都市部の約1.5倍になっています。
岡山初の国際資格取得企業が誕生したことで、県外からの応援要請も増え、広域連携の必要性が顕在化しています。

企業と行政が連携すべき対応策

  • 地域包括支援センターと業者のホットライン整備
  • 家財処分費の一部補助制度創設
  • 孤独死保険への自治体助成

行政は早期発見と費用負担軽減を図る施策を講じ、業者は24時間対応と国際基準の施工品質を担保することで、地域住民の安全ネットワークが完成します。

国際資格「トラウマ&クライムシーンクリーナー」認定がもたらす安心

認定保持者が監督する施工では、作業前後で臭気指数を測定しその測定器の基準を達成を保証するなど、数値ベースの品質保証が可能となります。
また遺品供養士・行政書士・司法書士と連携し、ワンストップで手続きを代行する体制を整備している企業が多く、ご依頼者の精神的・時間的負担を大幅に軽減します。

世界基準の作業プロセスと除去技術

IICRC標準S540では、危険区画のゾーニング、陰圧維持、ATP検査による清浄度判定、封じ込め撤去、バイオリマディエーションの5ステップを推奨しています。
これにより作業漏れがなく、保険査定や法的紛争にも耐えうるエビデンスを残せます。

日本のプロが取得するメリットとやりがい

国際資格取得者は施工単価を15〜30%上げても受注が減らない傾向にあり、技術に見合った収益を確保できます。
またご遺族からの『あなたに任せて良かった』という感謝の言葉がプロとしてのモチベーションを高め、離職率低下にも寄与します。
※ラスティックは変わりませんのでご安心ください。

認定取得までのステップと費用と合格率

ステップ期間費用目安合格率
オンライン講座なしなし2%
渡米実技研修10日100万円
筆記・実技試験上記含む上記含む

特殊清掃最難関資格であるトラウマクライムシーンは総額約100万円と高額ですが、取得後の差別化効果を考えれば高い投資対効果が見込めます。
しかし、合格率が極めて低くアメリカへ渡航し不合格となる場合のリスクもあります。
その為、余程覚悟を持った会社でないと試験を受けに行くことすらできないでしょう。

現場到着から特殊清掃完了までの作業フロー

国際資格保持者は『最短到着30分以内に現場評価→3時間以内に初期封じ込め→5日時間以内に原状回復へ!』を標準タイムラインとして掲げます。
長時間放置による汚染拡大を抑えるため、搬入経路の養生や共用部の消毒も同時進行で行い、ご近隣への臭気漏れを最小限にとどめます。

故人様確認と遺品整理、ご本人・ご家族への配慮

まず警察・医療機関との連絡を調整し、法的に問題ない状態で遺品整理を開始します。
形見分け品は写真撮影してクラウド共有し、ご家族が遠隔地でも選別できる仕組みを導入することで、心理的負担を軽減できます。

部屋の汚染評価と薬剤・機材選定、施工の要否

ATP拭き取り検査やVOC濃度測定を行い、数値が基準値を超えた場合は床材撤去・石膏ボード切除を提案します。
薬剤は(例)酵素系クリーナー→界面活性剤→高濃度次亜塩素酸の順で段階的に使用し、バイオリスクを最小化します。

除菌・脱臭で腐敗臭ゼロへ

ジェネレーター式オゾン燻蒸やヒドロキシルラジカルとプラズマオゾン水などの併用で、揮発性脂肪酸を酸化分解し臭気指数を測定します。
基準以下にならない場合は再度サンドブラスト研磨+薬剤再塗布など柔軟に一番良い施工方法を改めて行い、“完全消臭”を保証します。

臭気測定器・成分測定器の必要性

作業完了後の客観的品質証明として、臭気判定士の嗅覚測定だけでなく、ガスクロマトグラフィーやハンディータイプのニオイセンサー等を用いることで数値化が可能です。
これにより不動産オーナーや保険会社との交渉もスムーズに進みます。

費用と時間を左右する4つのファクター

費用は『汚染レベル・害虫繁殖・建材浸透度・遠方出張』の4要素で大きく変動します。
平均的な1Kマンションで15万〜35万円、3ヶ月放置や戸建ての場合は100万円超が珍しくありません。
ラスティックでは岡山県全域、近県の出張費はいただいておりませんのでご安心ください。

汚染レベルと体液広がり具合

体液が床下断熱材まで到達すると撤去工数が倍増し、廃棄物処理費も跳ね上がります。
早期対応がいかにコスト削減につながるかを示す指標です。

害虫・カビによる追加工事費

ウジ・コバエの大発生は消毒回数を増やす必要があり、クロカビが広がると防カビ塗装を追加するため+10万〜30万円の費用が発生することもあります。

資格保有プロへの依頼はコスパが高い?

初期費用はやや高く設定している業者も中にはありますが、再臭・追加施工リスクが低く、結果的にトータルコストを抑えられるケースが多いです。

岡山初の認定会社!特殊清掃プロが語る孤独死3ヶ月放置のリアルケース

岡山県で初めてIICRCトラウマ&クライムシーンを取得した企業が対応した実例を紹介します。
築30年木造平屋で3ヶ月放置された孤独死現場は、床下全域が体液で濡れ、室内温度40℃近くまで上昇したため腐敗が極端に進行していました。

玄関を開けた瞬間の凄惨シーンと腐敗臭

玄関ドアを開けた瞬間、目と喉を刺激するアンモニア臭が突き抜け、視界には無数のウジが床一面を覆う光景が広がっていました。
スタッフは即座に陽圧防護マスクを装着し、陰圧機を稼働させながらゾーニングを実施しました。

害虫駆除から特殊清掃完了までの作業日数

工程日数
害虫駆除・封じ込め2日
床材・断熱材撤去2日
消毒・乾燥2日
防臭・復旧工事5日

合計11日で臭気指数3を達成し、近隣トラブルなく引き渡しに成功しました。

ご遺族が抱えた社会的課題と安心サポート

ご遺族は遠方在住で長期滞在が難しかったため、作業報告を毎日LINEとクラウド写真で共有し、行政手続きは顧問弁護士が代行。
結果、精神的ご負担を最小限に抑えられたと高評価を得ました。

事前対策で孤独と死を防ぐ、企業・自治体ができること

発生後の対処だけでなく“起こさない”仕組みづくりが、医療費・福祉費用の抑制にもつながります。

見守りサービス導入で“3ヶ月放置”をゼロに

IoTセンサーはトイレ・冷蔵庫の開閉状況をAI解析し、異常時に家族・自治体へ自動通知します。
月額1,500円前後で導入でき、孤独死発見遅延を大幅に短縮できます。

住民啓発とトラウマ&クライムシーン教育

自治体主催で『孤独死予防セミナー』を開催し、国際資格保持者が講師となり、発生リスクと費用負担の実態を啓発しています。

認定業者との連携体制づくり

災害協定のように、自治体が認定業者と平時から契約を締結し、発生時に緊急出動要請できる枠組みを作ることで初動が迅速化します。

顧問弁護士のいる会社を選ぶ方が良い理由

遺品整理や家賃滞納、相続放棄など法的相談が不可避となるケースが多く、弁護士連携によりワンストップで問題解決が可能となります。
また、顧問弁護士のいる会社は意識も高く悪徳業者ではない証といえます。

情報漏洩防止の徹底、UTMの必要性と導入会社

ご遺品の中には個人情報が大量に含まれるため、社内ネットワークにUTM(統合脅威管理)を設置しデータ流出を防ぐことが信頼性向上に直結します。
しかし、ここまでしている業者を探すことは非常に難易度が高いかもしれません。

まとめ 国際資格保持者が変える特殊清掃の未来

世界基準以上の技術と倫理観を持つプロが増えれば、特殊清掃は“最後の砦”から“地域福祉を支える社会インフラ”へ進化します。

業界標準の底上げとやりがい創出

国際資格を核に研修制度が整備されれば、若手人材が安心してキャリア形成でき、離職率が下がり業界全体の品質向上につながります。

ご遺族・ご依頼者が得られる安心と社会的価値

科学的エビデンスに基づく“完全消臭保証”と心理的ケアの両立により、ご依頼者は経済・精神両面でのご負担を低減でき社会的安心が広がります。

絶対的消臭力を持つ国際資格者のレベル

臭気指数基準値以下(嗅覚でも感じない)を再現性高く達成できる施工者は国内でもごくわずかであり、その高度なスキルが“絶対的消臭力”の根拠となります。

認定業者は日本に十数名しかいない

希少価値が高いからこそ、早期相談が重要です。
ご依頼が集中する繁忙期は予約が取りづらくなるため、疑問点があればすぐに問い合わせましょう。

認定業者が施工すれば必ず臭いは必ず落ちます

国際資格者は作業後に臭気測定・成分測定を行い基準未達なら無償で再施工するポリシーを掲げており、“必ず臭いを落とす”という揺るぎない自信が品質保証につながっています。

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