2022年6月2日
訪問介護(居宅介護)先でご利用者様が倒れていて
完全に息もしていない!
介護ヘルパーをしていると、このような場面に
直面することもあります。
こんな時、どのような行動をするのが良いのでしょうか?
また、亡くなられた場所や原因によっては
死後の片付けや清掃についてご相談を受けることも
あるかもしれません。
このような場合、どのようにお答えするのが良いのでしょうか?
もし、突然の死に遭遇してしまっても慌てず行動できるようにしておいてください。

死亡している利用者様を発見
誰を呼べば良い??
1番に思いつくのは「救急車」だと思いますが、
確実に息もしていなく、死亡している事がわかる場合には
救急車を呼んでも意味がありません。
このような場合は【かかりつけ医】に連絡しましょう。
死因が特定されている場合ですと、死亡診断書を
出していただけ、その後の手続きをすぐに開始することができます。
もし、かかりつけ医がわからない場合は【警察】に連絡しましょう。
ご自宅で亡くなられた場合には事件性も考慮される為
現場検証・検視が行われます。
事業所・介護支援専門員(ケアマネ)の方へ連絡
事業所やケアマネの方にご家族の方に連絡をとってもらいましょう。
利用者様が亡くなられているのを発見し、
頭の中も混乱してパニックになっていたり、
警察などに第一発見者として様々な事を聞かれたりと、
対応に追われることになるかもしれないので
できるだけ早く、事業所等に連絡をしておきましょう。
亡くなられたご利用者の方の片付けはどうするの?
介護ヘルパーが行えるのは
ご利用者の方が生活する範囲で
ケアプランに含まれている事以外を提供することができません。
ですので、ご利用者の方が亡くなられた時点で
サービスの提供ができなくなってしまいます。
ヘルパーをしていると
「ちょっと、草抜きもしてくれない?」
など、ご利用者の方にお願いされることもありますが、
本来はケアプランに含まれていないことはしてはいけない
ということになっているかと思います。
こんな時、すぐできることを
してあげる事ができないことに
理不尽さを感じたという経験をした方も多いと思いますし、
少しのことだから、内緒でしてあげたという方も多いと思います。
亡くなり方によっては大変な事になります
短時間で腐敗が進んでしまう事もあります
亡くなられていた場所などによっては短時間で腐敗してしまいます。
例えば
お風呂、こたつ、ストーブの前、暖房の効いた部屋、夏場
など、気温や湿度が高い場所では腐敗が進むのがとても速いです。

臭いがひどいから換気するのは良い?
腐敗臭は窓やドアを締め切っていても外にまで臭いが出てしまうほどになってしまい、
換気をしたり、換気扇を回したりして、臭気を少しでも軽減させようと考えると思いますが、
窓を開けたりはしないでください。
臭いやハエなどにより近隣の方への迷惑になる可能性があります。

片付けについて相談された場合どうすれば良い?
亡くなられてすぐ発見できた場合でしたら「遺品整理」で済むかと思いますので
遺品整理業者を探してあげましょう。
もし、腐敗が進んでいた場合には「特殊清掃」業者を探してあげましょう。
岡山県では「遺品整理」「特殊清掃」という言葉すら知らない方がとても多いです。
どこに頼んだら良いかわからないから、
役所(自治体)や、社協、ケアマネの方などに相談しても
「遺品整理・特殊清掃」というフレーズはなかなか出てこないので
不用品回収業やハウスクリーニング業をご提案される事が多いですが
遺品整理では、家の中の物は処分してくれたけど、
まったく掃除もしてくれなかったから、掃除だけ別業者を依頼することになったり、
特殊清掃が必要な場合だとハウスクリーニングでは完全消臭ができず、
臭いを落とす為に別業者をまた依頼しなくてはいけなくなってしまい、
支払い料金も増えてしまうという事例もたくさんあります。
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