2025年11月14日
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故人のアパートが「ひどい状況」に… 相続人が直面する特殊清掃の現実と不安
相続人として、親族が住んでいたアパートで孤独死や事故が発生した場合、「どうすればいいのか分からない」という深い不安に直面されていることと思います。
特に、現場が時間の経過により強烈な死臭、ウジ、ハエといった深刻な汚染を伴っている場合、一般的なハウスクリーニングでは対応不可能です。これは単なる汚れではなく、感染症のリスクや、建材の奥深くに染み付いた「特別損耗」の問題だからです。
当記事は、6,000件以上の現場経験を持つ株式会社ラスティックが、特殊清掃の最前線を知る代表取締役 延原直樹の監修のもと、不安を抱える相続人の皆様へ、費用相場、作業の実際、そして最も重要な「失敗しない業者選びの基準」を徹底解説します。
緊急時の行動:まず「臭い」と「安全」を確保する
初期対応の重要性:行動の遅れは費用とリスクの増大に繋がる
孤独死の現場では、対応が遅れるほど、体液の染み込みが深くなり、臭いの拡散や害虫の発生が加速し、結果として清掃費用が高額になります。
相続人の方々が、感染症リスクや精神的ショックを負うことなく、迅速かつ安全に対応するため、まずは専門家にご相談ください。
【緊急時推奨】救急プラン(初期除菌・初期消臭)のご案内
「一度だけ部屋に入って貴重品を確認したい」「近隣への臭い漏れをすぐに止めたい」という緊急性の高い場合は、当社の救急プラン(99,000円・税込)をご利用ください。
| 内容 | 目的 |
| 初期除菌 | 感染症リスクを低減するための徹底した除菌作業。 |
| 初期消臭 | 悪臭の拡散を防ぎ、一時的に臭いを抑制する消臭作業。 |
この初期対応により、本格的な清掃の前に、安全な立ち入りと近隣トラブルの予防を実現します。
孤独死の特殊清掃費用:相場と相続人が負うべき法的責任
1. 特殊清掃の費用相場と内訳
特殊清掃にかかる費用は、汚染度や作業範囲によって大きく変動しますが、一般的な相場は10万円〜90万円程度です。アパートの場合、汚染が床材の奥深くまで達していると、解体・原状回復工事が必須となり高額化します。
| 作業内容 | 費用相場(目安) | 備考 |
| 床上の特殊清掃 | 99,000円~ | 部分的な汚染処理。 |
| 汚れた畳の撤去 | 1枚あたり:16,500円~ | 畳は体液を吸いやすく、撤去が必須となることが多い。 |
| オゾン/ヒドロキシル脱臭 | 1日あたり:33,000円~ | 空間や、根本的な消臭処理に不可欠な専門機材費用。 |
| 作業員の人件費 | 23,000円~33,000円/人 | 感染症リスクを伴う専門作業への対価。 |
2. 【最重要】費用負担は誰が負うのか?(相続人の責任)
アパート(賃貸物件)で特殊清掃が必要になった場合、法的な義務が絡みます。特殊清掃が必要な状況は、「借主の善管注意義務違反」による特別損耗と見なされます。
| 負担順序 | 責任の根拠 | ポイント |
| 連帯保証人 | 賃貸借契約に基づき、借主と同等の義務。 | 未払い家賃や原状回復費用を連帯して負担。 |
| 法定相続人 | 民法上の原状回復義務(民法第621条)。 | 特殊清掃費用は「マイナスの財産(負債)」として相続の対象となる。 |
| 物件オーナー(大家) | 連帯保証人や相続人全員が相続放棄をした場合など。 | 最終的に誰も負担できない場合に費用を負担する。 |
POINT: 相続放棄をする場合、故人様の財産(家財、貴重品など)に一切手を付けてはいけないなど、法的手続きが必要です。弁護士に相談できる業者を選ぶと安心です。
3. 火災保険の適用可能性
孤独死や自殺の場合でも、火災保険の「汚損・破損」や「家主費用特約(孤独死保険)」などが付帯されていれば、費用が補償されるケースがあります。
必ず特殊清掃を依頼する前に、ご加入の保険会社にご確認ください。
確実な消臭と除菌:特殊清掃の全作業工程
「死臭は本当に消えるのか?」「ウジやハエは完全にいなくなるのか?」という不安を解消するため、専門業者が行う全工程をご紹介します。
| No. | 作業フェーズ | 具体的な内容 | 成果 |
| 1 | 初期除菌・害虫駆除 | 強力な殺虫剤・薬剤を使用し、ウジやハエといった害虫と、現場全体の細菌・ウイルスを駆除。 | 感染症リスクと害虫を根絶し、作業環境を確保。 |
| 2 | 汚染物・家財の撤去 | 血液や体液で汚染された布団、カーペット、残置物を、法に基づいた特殊な方法で分別・撤去・処分。 | 汚染源と臭いの元を物理的に除去。 |
| 3 | 解体・汚染箇所剥離 | 臭いが深く染み込んだ床材(畳、フローリング)、壁紙を剥がし、汚染箇所を物理的に除去。 | 臭いの「根」を断つ。原状回復工事の起点。 |
| 4 | 根本消臭・脱臭 | 特許技術「ヒドロ工法®︎」により、臭い分子そのものを科学的に分解。オゾン脱臭機などを使用。 | 悪臭を根本から分解し、完全消臭を実現。 |
| 5 | 最終確認と測定 | 臭気測定器・成分測定器を用いて、作業前後の臭気レベルを数値化。作業完了報告書を作成し引き渡し。 | 臭い改善の科学的エビデンス(根拠)を提示。 |
相続人が知っておくべき:優良業者を選ぶ3つの最重要ポイント
特殊清掃業者の中には、科学的根拠のない作業や不当な追加請求を行う業者が存在します。後悔しないために、以下の3点を必ずチェックしてください。
ポイント1:国際資格(IICRC)の取得者がいるか
特殊清掃は「掃除」ではなく「修復・除染」です。国際的に通用する科学的エビデンス(根拠)に基づいた知識と技術が必要です。



IICRC認定 トラウマクライムシーン汚染修復資格(TCST) 世界最大級の清掃・修復業界団体の資格であり、この資格取得者は日本にわずか10名程度しかいません。取得者が在籍する会社は、高度な技術とコンプライアンスの証明となり、安心感は段違いですが希少な会社となりますので探すのは大変です。
ポイント2:臭気改善を「数値」で証明する体制があるか
「臭いが取れた」という嗅覚など感覚的な判断では、賃貸物件のオーナーや次の入居者との間でトラブルになる可能性があります。
優良業者は、施工前後に臭気測定器・成分測定器による数値データをお客様に提示し、客観的に臭いの改善を証明します。


ポイント3:顧問弁護士と法律・コンプライアンス体制があるか
特殊清掃は、廃棄物処理法、民法、相続など、常に法律が絡みます。
- 違法業者でない証:顧問弁護士の監督のもとで業務を行う業者は、不当な請求や違法な廃棄物処理を行いません。
- 法律サポート:相続問題や原状回復義務に関するオーナーとの交渉など、法律面での適切なアドバイスが期待できます。
- 公的許可:汚染された家財を合法的に処分するために必要な一般・産業廃棄物収集運搬許可などの公的許可を必ず確認してください。
特殊清掃に関するQ&A(相続人向け・30問)
アパートの特殊清掃、費用負担、法律、作業内容に関する疑問にお答えします。

| No. | 質問 | 回答 |
| 費用・保険 | ||
| Q1 | 特殊清掃の費用は誰が払うのですか? | 原則、賃貸では連帯保証人または法定相続人が負担します。持ち家の場合は法定相続人が負担します。 |
| Q2 | 火災保険は特殊清掃に適用できますか? | 火災や爆発が原因の場合は適用対象となる可能性が高いです。孤独死の場合でも「家主費用特約」などがあれば補償されるケースがあるため、保険会社に必ず確認してください。 |
| Q3 | 見積もり後に追加費用が発生することはありますか? | 現地調査を行った上で提出するため、原則追加料金はありません。ただし、建材の解体範囲が大幅に拡大した場合などは発生する可能性があります。 |
| Q4 | 見積もりだけお願いすることは可能ですか? | はい、可能です。弊社では無料で現地調査とお見積もりを承っております。 |
| Q5 | クレジットカードでの支払いは可能ですか? | 会社によって異なりますが、弊社では各種支払方法に対応しております。ご相談ください。 |
| Q6 | 費用を抑えるコツはありますか? | 対応を遅らせないこと(汚染拡大を防ぐ)、不慣れな業者に遺品整理をさせて体液箇所を広げさせないこと、原状回復の範囲をオーナーと明確に合意しておくことです。 |
| Q7 | 故人の敷金で費用をまかなえますか? | 敷金は未払い家賃や原状回復費用に充当されます。超過分は相続人が負担することになります。 |
| 依頼・作業 | ||
| Q8 | どれくらいの時間で作業は完了しますか? | 簡易的な消臭・除菌メインであれば数時間~1日で完了します。重度の除染や原状回復工事が伴う場合は、数日~数週間かかる場合があります。 |
| Q9 | 遠方からの依頼でも対応してもらえますか? | はい、全国どこからでもご依頼可能です。鍵の受け渡しなども柔軟に対応いたします。 |
| Q10 | 作業中に立ち会う必要はありますか? | 必須ではありません。鍵の預かりやキーボックスで対応可能です。貴重品捜索時などは立ち会いを希望される方もいます。 |
| Q11 | 近隣に知られずに作業してもらえますか? | ご要望により社名のない車両を使用したり、引っ越し業者風の服装で作業するなど、プライバシーに配慮した工夫を徹底しています。 |
| Q12 | 遺書や貴重品の捜索もお願いできますか? | はい、作業中に発見された貴重品(現金・通帳・印鑑など)はすべて保管し、お客様にお渡しします。 |
| Q13 | 作業前に私たちで何かしておくべきことはありますか? | 感染症のリスクがあるため、防護服なしでの入室は絶対に避けてください。ドアや窓は閉めたままにしておいてください。 |
| Q14 | 夜間や土日祝日の作業は可能ですか? | はい、24時間365日ご相談・ご依頼を受け付けておりますので、お客様のご都合や緊急度に合わせて対応可能です。 |
| Q15 | 他社で断られた現場でも依頼できますか? | はい、弊社には豊富な経験と専門知識を持つプロが在籍しており、難易度の高い現場でも対応しています。 |
| 臭い・汚染 | ||
| Q16 | 死臭は本当に完全に消えますか? | はい、汚染源を徹底除去し、特許技術「ヒドロ工法®」などの専門技術を用いれば、臭い分子を根本から分解し、完全消臭を実現できます。 |
| Q17 | 自分で市販の消毒剤を使っても効果はありますか? | 一時的な気休めにしかならず、死臭は強力なため根本解決にはなりません。芳香剤で上塗りすると臭いが悪化するリスクもあります。 |
| Q18 | 体液が床下にまで浸透しているかどうかわかりますか? | 現地調査で特殊な機材やプロの知識、経験を用いて判断します。汚染がどこまで達しているかを正確に確認します。 |
| Q19 | 害虫(ハエ・ウジなど)はすべて駆除できますか? | はい、初期段階で強力な殺虫剤・薬剤を使用して害虫を完全に駆除し、卵や幼虫も徹底的に処理し再発生を防ぎます。 |
| Q20 | 清掃後の部屋はすぐに住めるようになりますか? | 特殊清掃・消臭が完了すれば安全な状態になりますが、壁や床の解体をした場合は、原状回復工事を行わないと居住は難しいです。 |
| Q21 | 死臭が近隣の部屋に漏れていないか心配です。 | 作業時には窓やドアを密閉し、特殊な換気装置を使用して室内を陰圧に保つなど、臭い漏れ対策を徹底して行います。 しかし、建物の構造などによっては体液や血液などが漏れている場合もあります。 |
| 賃貸・法律 | ||
| Q22 | 賃貸で孤独死があった場合、オーナーに告知義務はありますか? | はい、「心理的瑕疵(かし)」が発生した場合、オーナーは最初の入居者に対し、その事実を告げる告知義務があります。 |
| Q23 | 特殊清掃後のリフォームも依頼できますか? | はい、清掃から建材の撤去、壁紙や床の張替えまで、原状回復に必要な全工程をワンストップで対応可能です。 |
| Q24 | ゴミ屋敷の清掃・片付けと特殊清掃を同時に依頼できますか? | はい、可能です。大量の不用品を撤去した後、汚染部分の特殊清掃・消臭を一貫して行います。 |
| Q25 | 相続放棄をする場合、現場に立ち入ってもいいですか? | 相続放棄をする場合、故人の財産に一切手を付けてはいけません。事前に弁護士などの専門家にご相談ください。 |
| Q26 | 故人の契約していた賃貸物件の解約手続きはどうすればいいですか? | 連帯保証人または法定相続人が、管理会社やオーナー様へ速やかに連絡し、手続きを進める必要があります。 |
| Q27 | 特殊清掃が必要なのは、孤独死だけですか? | いいえ、自殺、事件・事故現場、動物の死骸の放置、火災や水害後の汚染現場など、特殊な状況全般で必要とされます。 |
| 資格・許可 | ||
| Q28 | 特殊清掃に必要な資格はありますか? | 法律で定められた必須資格はありませんが、優良業者を選ぶためには、国際資格(IICRC)や一般・産廃処理の許可を確認してください。 |
| Q29 | 一般・産廃処理の許可とは何ですか? | 汚染された家具や不用品を合法的に回収・処分するために必要な一般・産業廃棄物収集運搬許可などです。不法投棄のリスクを避けるため必須です。 |
| Q30 | 遺品の供養はしてもらえますか? | はい、ご要望に応じて、専用の寺院や団体と提携し、故人様の遺品を合同供養または個別供養する手配が可能です。 |
まとめ:後悔しないための特殊清掃重要キーワード
特殊清掃は、心身ともに大きな負担がかかる作業です。相続人の皆様の安心と安全を最優先するため、以下の重要キーワードを念頭に置いて業者を選びましょう。
| 重要キーワード | なぜ重要か(ポイント) |
| 国際資格(TCST) | 科学的エビデンスに基づき、世界水準以上の確実な清掃・修復を保証する、極めて希少な証明。 |
| 臭気・成分測定 | 臭いの改善を数値を目で見て分かるように証明し、ご遺族の安心感と賃貸物件でのトラブル回避に繋がる客観的な根拠。 |
| 顧問弁護士の監督 | 違法業者でない証となり、契約書の適正な金額を保証。原状回復義務や相続問題の相談も可能。 顧問弁護士監督の元の仕事は、見積書からご契約書、作業、作業完了報告書やその他多くの事を安心して任せられます。 |
| 特許技術 | 死臭を根絶するには、特許技術「ヒドロ工法®」のような根本的な臭い分子の分解処理が不可欠。 |
| 一般・廃棄物処理許可 | 汚染された家財を合法的に適正処分できるかを確認する、優良業者選びの絶対条件。 |
株式会社ラスティックへお任せください
弊社には、IICRC認定の国際資格取得者が在籍し、6,000件以上の現場経験がございます。お客様の不安を解消し、迅速かつ丁寧に現場を回復させます。
ご相談やお見積りまでは無料で承っております。まずはお気軽にご連絡ください。
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